機能概要
Rippleでは、AWSで有効化されているコスト配分タグ(Cost Allocation Tags)を自動で検知し、該当する請求グループにリソースとして自動追加する機能を提供しています。
この機能により、ユーザーがAWS上で設定しているタグを利用して、リソースの請求グループ分類を効率化・自動化することが可能です。従来手動で行っていた請求グループへのリソース追加作業を削減し、タグ運用が適切に行われている環境では大幅な工数削減ができるようになりました。
ユースケース
複数アカウント・プロジェクトで共通のタグ命名規則を設けている場合、該当するタグをもとに請求グループへリソースを自動で紐付け。
毎月の請求データに基づいて手動で行っていた分類処理を自動化。
FinOps文脈でのタグ戦略強化と連携した、運用負荷の低減。
設定方法
以下の手順で、請求グループにおけるタグの自動登録を設定できます。
請求グループ作成画面を開く
Rippleの管理画面にログインし、[請求グループ]の作成画面または編集画面にアクセスします。
タグの自動登録を有効化
リソース選択セクション内にある「タグの自動登録機能を有効化」チェックボックスをONにします。対象アカウントの選択
タグを自動で検出し反映したい対象アカウントを一覧から選択します(複数選択可)。設定を保存
[保存]ボタンをクリックして設定完了です。以降、対象アカウントにおけるAWSの有効タグが自動的に検知され、該当リソースが請求グループに追加されます。
補足事項
本機能の対象タグはAWS側でコスト配分タグが有効化されている必要があります。
対象タグが非アクティブ、あるいはコストが発生していない場合は検出されません。
タグによって分類されないリソースは従来通り個別に選択、登録が必要です。
一度タグ付けされたリソースがタグ変更・削除された場合の反映タイミングは、請求グループ再計算のタイミングに依存します。

