機能概要
各クラウドサービスのコスト管理をするのにコスト配分タグ、環境タグなどのリソース毎にタグをしているかと思います。今回はその有効化しているタグを使った請求書の作成機能のご紹介をします。
手順 : タグを使用した請求グループの作成
まずは、請求グループ画面から請求グループの作成をクリック
クリックすると請求グループの「基本設定」を入力できる画面に切り替わります。
基本設定を入力いただき、右下にある「リソースの設定」をクリックします。
「リソース設定」画面では、請求グループの構成を選択することが可能です。ここでは、タグでの請求グループ作成を選択します。
「タグ」を選択するとRippleに登録されているアカウントとその配下で有効化されているタグの一覧が表示されます。
請求グループに含めるアカウント×タグキーペアを選択します。
Filter TagsをクリックするとタグKey、Valueごとに検索することができます。
ノンタグ
ノンタググループは請求グループで選択したタグキー、バリュー以外のリソースを集約することができる機能です。
ノンタググループで集約するコストは請求グループ側で指定したタグキー、バリューペア以外の費用をまとめることが可能です。
注意点:
タグキー、バリューがあるリソースの場合でも請求グループ側の設定で選択をしていなければノンタグに含まれるようになります。
ノンタグの配分方法
AWSにはタグを付与できないサービスがいくつか存在します。そういったサービスを請求する際にこの機能を使用します。
按分方法は2通り設定できます。
利用料に応じてノンタグを按分
任意の単位(固定費/割合)を設定し、設定に応じて按分
タグの付いていないリソースやタグをつけることのできないリソースを含める場合には「タグのついていないリソースを含める」に✔をします。
上記方法は「環境設定」→「請求書設定」から変更することができます。
請求グループ単位で変更することができないので、あらかじめご注意ください。
「リソースの設定」の設定完了後はそれぞれ「請求書設定」→「設定内容の確認」と進んでいただき、請求グループを作成することができます。
タグで請求グループを作成する際の注意点
タグとアカウント両方のリソースを使った請求グループの作成は現時点でできません。(開発予定)
煩雑な管理を防ぐため、同一のアカウントが2つの請求グループに属することができない仕様となっています。(タグで作成した請求グループに属しているアカウントはリソースタイプ - アカウントの請求グループを作成できない仕様)
ノンタグの集計設定を変更する場合や選択しているタグを変更する場合には再計算が必要になります。
特定のAWSリソースに対して複数のタグが紐付けられている場合には費用の重複をさけるため、Rippleではいずれか一つのタグに費用をランダムで集計します。
例)下記のように各インスタンスへタグが付与された場合
$10 EC2インスタンス0「Name:EC2」
$10 EC2インスタンス1「Name:EC2」「Environment:Dev」
$20 EC2インスタンス2「Name:EC2」「Environment:Prod」
$30 EC2インスタンス3「Service:ServiceA」
請求グループに設定したタグが「Name:EC2」「Service:ServiceA」の場合「Name:EC2」$40, 「Service:ServiceA」$30
請求グループに設定したタグが「Name:EC2」「Environment:Dev」「Service:ServiceA」の場合「Environment:Dev」$0 or $10
「Name:EC2」$40 or $30
「Service:ServiceA」$30
上記は請求グループを横断した場合でも適用されます。なので、Rippleの請求書全体で費用が重複されない仕様となっております。
例)EC2のリソースA($10)にタグA、タグBとコスト配分タグが付与されている場合:
請求グループAにはタグAを設定
請求グループBにはタグAを設定
上記の場合はいずれかの請求グループ一つのみに$10が表示され、もう一方の方では$0と表示がされます。
あらかじめご留意いただけますと幸いです。
また、実際に設定する際に不明点等ありましたら、設定に応じてご案内させていただきますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。