複数階層の請求書機能
(2026年6月リリース)
■ 概要
同一の請求対象(リソース群)に対して、親請求グループと子請求グループの階層構造を用いて、複数の異なる請求書を発行できる機能をリリースしました。
これまでは1つの請求グループに対して1つの請求書設定しか持てなかったため、同じリソース群に対して異なる切り口の請求書が必要な場合、別々の請求グループを作成する必要がありました。本機能により、親請求グループの下に複数の子請求グループを作成し、それぞれに独立した請求書設定を持たせることが可能になります。
※本機能は新しいUIのみ対応しております。
■ 機能詳細
▼ 親・子請求グループの作成
任意の請求グループを親請求グループとして、その配下に1つ以上の子請求グループを作成できます
UI上部のレイヤーインジケータで、現在編集中のレイヤー(Child 1, Child 2 など)を識別できます
親・子いずれの請求グループも、個別に請求書設定を保持できます
▼ 設定手順
請求グループページ
既存の請求グループ(親)の「・・・」から「子請求グループを作成」をクリック
各設定を確認したうえで保存
子請求グループを作成すると親請求グループの配下に階層アイコンが表示されるようになります。子請求グループにアクセスしたい場合はそちらをクリックすることで階層を切るかえることが可能です。
また、子請求グループに対してWaveアカウントの紐づけも可能です。紐づけた場合はグラフ等は親請求グループと変わりませんが、紐づいている請求書明細の表示が子請求グループで作成されたものが表示されるようになります。
請求書ページ
親請求グループの請求書を作成すると自動的に配下のすべての子請求グループの請求書が作成されるようになります。
子請求グループの請求書設定を変更したい場合は階層アイコンをクリックし、子請求グループのページに移動し編集をおこないます。
▼ 独立した請求書設定
各レイヤー(親・子)ごとに、以下の設定を独立して持つことができます。
AWSサポート割引率
各種サービス割引
固定費・パーセンテージ等のサポートタイプ別設定
調整項目
月次の請求書設定
■ 想定される利用シーン
同じ請求対象に対して、複数の異なる請求書設定を持たせ、それぞれ別個に請求を行う必要がある場合に有効です。
ユースケース | 説明 |
多段階の請求フロー | エンドユーザー → 一次代理店 → 二次代理店、のように複数の請求当事者が存在する商流で、各レイヤーで異なる割引率・サポート費体系を適用したい場合 |
顧客提示用と社内会計用の使い分け | 同じリソースの利用実績に対し、顧客提示する請求書と内部の原価管理用の請求書で、計算ロジックや表示項目を変えたい場合 |
部門別・プロジェクト別の按分 | 同じアカウント群の利用料を、部門やプロジェクトごとに異なるルールで再配賦したい場合 |
■ 制約事項
▼ リソース(アカウント)の紐づけ制約
親・子請求グループ間で、紐づけるリソース(アカウント)を変更することはできません。
親請求グループに紐づくAWSアカウントが、子請求グループにも自動的に同じセットで紐づきます
子請求グループ側でアカウントの追加・削除・変更はできません
これは初期リリース時点の仕様です。子請求グループ側で親のサブセット(一部アカウント)のみに対して請求書を発行したい場合は、別途ご相談ください。
▼ サポートタイプの制約(Azure)
Azure 請求グループでは、現時点で Fixed Fee および Percentage of Usage のサポートタイプのみが本機能の対象です。AWS に対しては全サポートタイプで利用可能です。
■ 注意事項
月次の請求書設定変更:既に当月分の請求書設定が保存されている場合、新しい設定を反映するには「請求グループの設定に戻す」の操作が必要です。これは従来の通りの仕様となります。
UI上のレイヤー表示:複数の子請求グループがある場合は、UI上部に表示されるレイヤー識別子が編集中のレイヤーと一致していることを必ずご確認ください。
親請求グループの請求書を作成すると子請求グループの請求書の自動作成されます。なので、子請求グループのみの請求書を作成するということはできません。
親請求グループに対して作成できる子請求グループは3つまでです。子請求グループは4つ以上作成することができません。
■ お問い合わせ
本機能のご利用にあたっての設計のご相談、運用フローのご質問などがございましたら、担当者またはチャット、もしくは下記メールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。



