2021年も残すところ、あとわずかとなりました。本年も当社ならびに Alphaus Cloud(Ripple、Wave)をご愛顧いただき、誠にありがとうございました。今年も振り返りとして、クラウド業界の状況やアルファスの変化について共有させていただきます。
新型コロナウイルス感染症は昨年に引き続き今年も私たちの生活へ影響をもたらし、私生活、ビジネス、政治など、さまざまな部分でパンデミックによる変化がみられました。一方で徐々にその変化に対しても適応しはじめ、ニューノーマルの生活へ順応しはじめた年だったかと思います。
パンデミックによりリモートワークが定着したことに加え、企業はイノベーションの加速や新しい技術の導入を積極的に進め、業界を問わずビジネス戦略としてクラウドを導入する企業がさらに増えました。それにともなって、クラウド費用の最適化を経営の重点課題とする企業も徐々に増えてきました。
全世界のパブリッククラウドへの投資額は去年と比べ30%拡大しています。ご利用中の MSP 様のパブリッククラウドの取扱高も、平均で前年比 34% 成長しています。Rippleの活用によってクラウドの取扱高が増えても、効率的な事業運営をされていることがうかがえます。また、各お客さまで平均して昨年より 40% エンド顧客さまの数も増えており、各社様が堅調に事業を成長させている様子も見られます。加えて、25%のお客さまは Ripple 上でマルチクラウドのコスト管理をおこなっています。
また、今年は当社にとって初となる海外のお客さまへのサービス提供の開始もいたしました。シンガポールに本社を置く Cloud Comrade 社は、東南アジア地域唯一の AWS Premier Consulting Partner であると同時に Google Premier Partner、Microsoft Gold Cloud Platform Partner でもございます。
当社は、お客さまの成功を当社の成功と捉え、優れた顧客体験の提供をチームの重要な目標に据えています。今年一年を通じて、合計 137個以上の製品アップデートをリリースいたしました。こうしたリリースには、各ベンダーのコストデータの仕様変更への対応や、お客さまからの要望機能の開発などが含まれますが、とりわけ大きかったものは、Ripple がマルチクラウドのコスト管理を実現したことです。今年はじめのアップデートにより、Ripple は従来の AWS に加えて、Azure、GCPもサポートするようになりました。クラウド市場の急速な変化に追従するための情報収集やお客さまからいただいたフィードバックへの迅速な対応、スピーディーな開発の体制を整えることができました。
また、「Aqua:クラウドコスト最適化」、「Wave Pro:クラウドコスト分析」という新しい 2つのコンポーネントを Alphaus Cloud に追加しました。これらは、MSP やユーザー企業によるクラウド費用の詳細な把握や、エンド顧客の多様なニーズにお応えするためのものです。2つのプロダクトは CFM や FinOps といったクラウド費用管理のためのフレームワークを取り入れ、実施している企業にシームレスな体験を届けるよう設計されています。ある先駆的なMSP 様では、Wave PRO 導入によって、エンド顧客様へのコスト分析レポートなどをクラウドコンサルティングサービスに加え、競争優位を築いています。
来年2022年のクラウドのトレンドを予測する記事もさまざまなメディアが出しています。
Cloud computing trends for 2022 - IDG Connect
11 Cloud Technology Predictions for 2022 - Database Trends & Applications
これらの記事を読むと、共通するキーワードがいくつかあることがわかります。「クラウドネイティブ」や「マルチクラウド」などのキーワードは、もう長年話題になっていますが、急速に現実化しています。また、、AWS re:Invent 2021 では、Well-Architected フレームワークに新しく「サステナビリティ(持続可能性)」の柱が追加されたことは多くの人の関心を惹きました。持続可能性や ESG などがクラウド業界でも重要なトレンドとなっていくことが予想されます。
DXのニーズとともに、クラウドへの投資額も増加が見込まれます。拡大するクラウド移行ニーズは、深いクラウドの知見と各業界固有の知識を持つ MSP の需要を高めると同時に、クラウドの費用管理や最適化へと注目を集めます。
当社は引き続き MSP をサポートし、エンド顧客様によりよいクラウド体験を提供することをお手伝いいたします。現在準備中のユーザー企業向け製品は、エンタープライズ企業や SMB がクラウド費用最適化をおこなううえでのキーとなります。組織内のさまざまな役割の方々に合わせてデザインされた個別のダッシュボードは、ユーザー企業のみならず、より効率的で事業インパクトのあるクラウド投資を求めるエンド顧客に対して MSP がプロフェッショナルなアドバイスをすることを助けます。
また、当社では第三者認証の取得も検討を進めております。厳しいコンプライアンス基準を達成することで、当社の製品がより安心・安全であることを実証し、MSP 様がエンド顧客に紹介する際や、セキュリティに細心の注意を払う業界の企業でもご安心していただけるようにいたします。
最後に
最後になりますが、2021年を振り返って改めて本年もご愛顧いただきお礼を申し上げます。来年には更に加速して成長をし、より満足いただけるサービスを提供するよう全力で尽力いたします。来年もアルファスにご期待ください!
なお、弊社の年内の営業は12月24日までとなり、新年は1月4日から営業開始いたします。来年も本年同様のご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。