本記事では、AWS Savings Plans(以下、SP)を自動で購入するための設定方法/購入設定ページについて説明をします。この設定を実施いただくことで、SPを自動的に購入し、手動による判断・発注工数を削減し、コスト効率の高い運用を実現します。
購入設定ページ
設定手順:
まず、Compute または EC2のいずれかを選択します。
購入アカウントでは、マネージドアカウント(Managed Account) またはメンバーアカウント(Member Account)を選択します。
マネージドアカウントの場合は共有設定を有効化している状態を前提とし、配下のメンバーアカウントに対して適用されるように購入します。
メンバーアカウントの場合は各メンバーごとにSPを購入します。
期間:1年間または3年間で指定ができますが、基本的には1年間で設定されることを推奨しています。
購入オプション:ご希望の支払い方法を選択します。
全額前払い
一部前払い
月払い
参照期間:購入対象とするインスタンスを算出するための参照データです。
7日間
30日間
60日間
インスタンスファミリー:購入対象とするインスタンスファミリーを選択します。Computeの場合は選択不要です。
予算:購入の上限予算値を設定可能です。例)100万円と設定すると、SPの購入額が100万円以下になるように最適に調整し購入します。
承認設定:有効化すると自動購入ではなく、購入できるSPがある場合に通知を出し、承認をしなければ購入しない運用となります。
上記すべての項目を設定すると設定確認画面に遷移します。設定内容に問題なければ、シュミレーションをクリックします。
シュミレーション画面では設定値に基づいた削減額やレコメンデーションの詳細が表示されます。
分析データ」をクリックすると、より詳細な分析データが表示され、レコメンデーションを算出するために参照したデータなどが参照可能です。
シュミレーションの内容を確認し、問題なければ「確定」をクリックします。
「承認」の設定を有効化している場合は購入できるSPがある場合に通知が送付され、確認し実行をすることではじめてSPを購入します。
「承認」設定が無効化の状態の場合は自動的に購入がされるようになります。
これで設定完了です。お疲れ様でした!
*手順②についての補足:
マネージドアカウントでの購入のほうが広い範囲で適用することができるので、よりアグレッシブに購入し削減することができる一方で各アカウント毎の削減が管理しづらいというデメリットが生じます。