機能概要
プロジェクト機能ではクラウドコストの原価と売上管理ができます。AWSの仕入れコストとRippleで集計している金額を比べて各請求グループごとの利益を管理することが可能です。
設定内容:
売上コスト - 請求金額として含める項目の設定
原価コスト - 原価に含める項目の設定
追加原価コスト - 原価コストの
除外コスト - 売上コスト、原価コストから除外したいコスト項目の設定
フィルター - データの出力対象を限定する設定
出力オプション - 出力するCSVの粒度。Resouceの場合はResouce ID単位、Descriptionの場合はDescriptionの単位でCSVを出力します。
コスト項目
*重複分は記載しておりません。
利用コスト
- 従量課金の利用料:各従量課金分のコスト(サービス費用)
- 再計算請求データ(サポート除く)(Fee):Ripple再計算請求データ項目から請求書に含めたコスト (Fee, Credit, Refund)
- 請求代行手数料:請求グループで設定をしている請求代行手数料
原価コスト
- 従量課金の利用料:各従量課金分のコスト(サービス費用)
- 再計算請求データ(サポート除く)(Fee):Ripple再計算請求データ項目から請求書に含めたコスト (Fee, Credit, Refund)
- 請求代行手数料:請求グループで設定をしている請求代行手数料
- RI関連のコスト(償却含む):RI月額費用、RI一括前払金
- SP関連のコスト(償却含む):SP月額費用、SP一括前払金
追加原価コスト
- Credits 適用コスト(credit): 再計算請求データから適用したAWSクレジット
- パートナー向け Credits 適用コスト(creditspp):AWS SPP契約によるクレジット
- Refund 適用コスト(refund):AWS返金
- パートナー向け Refund 適用コスト(refundspp):AWS SPP契約による返金
- EnterpriseDiscountProgram(edpdiscount):EDP契約割引額
- BundledDiscount(bundleddiscount):Bundle Discountの金額
- RiVolumeDiscount(rivolumediscount):RIの購入ディスカウント
除外コスト
- Credits 適用コスト(credit)
- パートナー向け Credits 適用コスト(creditspp)
- Refund 適用コスト(refund)
- パートナー向け Refund 適用コスト(refundspp)
- RI関連の購入または課金コスト(upfront):RI一括前払金や月払いの金額
- 割引関連のコスト(discount):SPP, EDP, Bundle discountなどの割引項目
- SP対象になったコスト(spcover)
- SP対象で削減したコスト(spnegate)
- マーケットプレース関連コスト(market):マーケットプレイス費用を除外
- AmazonEC2(AmazonEC2):EC2の従量課金分を除外
- AmazonConnect(AmazonConnect):Amazon Connectの料金を除外
フィルタリング
- Credits 適用コスト(credit)
- パートナー向け Credits 適用コスト(creditspp)
- Refund 適用コスト(refund)
- パートナー向け Refund 適用コスト(refundspp)
- RI関連の購入または課金コスト(upfront)
- 割引関連のコスト(discount)
- SP対象になったコスト(spcover)
- SP対象で削減したコスト(spnegate)
- マーケットプレース関連コスト(market)
- AmazonEC2(AmazonEC2)
- AmazonConnect(AmazonConnect)
出力オプション(チェックすることでデータの粒度がより細かくなります)
- resource(resource):リソースID単位でデータを分割
- description(description):ディスクリプション単位でデータを分割
- invoiceid: AWS Invoice ID
操作方法
Rippleでの操作前:
売上、原価コストとして計測したい指標を決める。トラッキングしたい指標を定義することで、設定時に迷うことなくプロジェクトの作成ができるかと思います。
Rippleでの操作:
対象の請求グループの選択(複数の請求グループを選択しプロジェクトの作成が可能)
プロジェクトを作成するとConfigのメニューに追加したプロジェクトが表示されます
作成時にデフォルトでConfigの設定がされますが、「・・・」から各項目の編集が可能なので、カスタマイズできます
設定完了後:毎月のオペレーション
毎月Rippleで金額が確定後に集計を実施しますが、プロジェクト機能でも請求金額を使用するので、Rippleでの集計完了後にレポートの作成が可能になります
Ripple集計完了後にRippleメニューのプロジェクト→Report→「Create Report」からレポートの作成をクリックします
レポートの集計完了後にアルファスよりメールで通知がされます
通知受領後にレポートを作成することで、CSVをダウンロードすることができるようになります
レポートは30分から1時間ほどで作成され、作成後にはダウンロードリンクが表示されるようになります
CSV項目
Category - 費用の項目(売上:Sales、原価:Costでカテゴリをわけています)
ProjectCode - Rippleで設定できるプロジェクトコード
ProjectLabel - Rippleで設定できるプロジェクトラベル
Month - 対象月
Payer Account - AWSペイヤーアカウント
BillingGroupId - 請求グループID
BillingGroupName - 請求グループ名
ProjectType - プロジェクトタイプ
Service - サービス名
ServiceName - CURに記載されているサービス名
InvoiceType - 費用項目のカテゴリ
(クラウド費用:services、手数料などのその他費用:billcharge
Name - Rippleで表記されるサービス名
Description - サービスの説明
Amount - 利用料($)
Discount - 割引を設定している場合の割引額($)
DiscountRate - 割引を設定している場合の割引率
usage_rate - Rippleの設定でサービスのレートを変更している場合の変更後のレート
usage_amount - 利用量
riamortizedcost - RIの按分後金額
rieffectivecost - RIの適用金額
ondemandcost - 従量課金
savingamortizedcost - SPの按分後金額
savingeffectivecost - RIの適用金額
savingusedcommitment - SPのコミットメント
lineitem_productcode - CURに表示されるプロダクトコード
lineitem_lineitemtype - CURに表示される費用タイプ(Usage, Fee, Creditsなど)
lineitem_resourceid - リソースID(CSVをダウンロードする際に指定する必要あり)
reservation_reservationarn - RI ARN
savingsplan_savingsplanarn - SP ARN
risp_owner - RIの所有者(アカウントID)
*ピボットを組みやすいようにCSVのフォーマットを定義しているので、分析する際にはピボットの活用をおすすめします。
注意点
円換算の金額は未対応
タグでの集計は未対応
RBACは未対応(メインアカウント、サブユーザーでも利用可能です)