Ripple & Wave - AWSの請求処理に関しての注意点や留意事項
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対応者:Yo Fukuda
今週アップデートされました

この記事では、Rippleを運用する際の留意事項を記載しております。

Rippleの請求金額算出の仕様と前提事項:

CURのアップデートタイミングについて
ご存知の通りAWSのCURの更新タイミングはランダムに発生します。従量課金分の費用についてはPDFの請求書が送付されるタイミングで確定されるのですが、まれに請求確定後にCURのアップデートが行われるケースがあります。

AWS費用項目

CUR 確定タイミング

注意事項

従量課金分

毎月4日前後に確定

AWSのPDFが送付された場合でもCURでの請求が確定されていない場合があります。

Fee、クレジット、返金など

各費用が確定したタイミングでCURで確定されます。

従量課金の費用よりも遅れて確定します。

CURで請求金額が確定されているかどうかはRippleの確定連絡から確定されている「Invoice ID」をもとに判断をすることが可能です。

各ベンダー別の請求確定タイミング:

AWSの場合:

毎月4日前後で「Usage」のコスト(従量課金)が確定されます。これは各サービスの先月の利用料にあたるコストです。

その後Ripple再計算請求データに含まれる項目、主に「Fee」「Credit」「Refund」「Discount」「Marketplace」は順次AWS側で確定されたタイミングで確定され、Ripple再計算請求データにもリアルタイムで反映がされます。これらの項目の確定タイミングはランダムになりますが、毎月15日頃に上記のすべての最終的な金額が確定されることが一般的です。

Azureの場合:

主に毎月9日前後で前月のコストが確定されます。サブスクリプションの費用、ソフトライセンス費用も含まれます。

GCPの場合:

毎月5日前後に金額が確定される傾向にあります。ただ、割引や特別な契約形態のある場合には費用が反映されることが遅れる場合があります。

RippleとWaveの関係性:

Waveでは毎日3回ほど更新されるCURの日次データをリアルタイムで反映します。一方でこの日次データは日々更新されるもので過去の利用料が更新されることもあります。Waveでは毎月1日から現時点の日次データを毎日自動反映する仕様となっておりますが、最終的に確定がされるのはRippleの月次コスト集計後になります。

CURの更新が頻繁に発生するので、Waveの日次データはあくまで参考として捉えていただき最終的な金額はRippleの集計後にWaveも同様に確定されます。

請求金額確定前のWave数値について

Waveでは日々最新のデータを日次データとして反映していますが、Rippleの請求確定ボタンを押下したタイミングと同時にWaveでも最終的なデータをもとに再集計が実施されます。そして、最終的にはRippleで請求される金額とWaveで表示される金額が同額となるよう設計されております。

Waveへ日次反映されるデータについては上述の通りその時点の最新のCURデータを反映しており、AWS CURの仕様上、金額の確定は翌月の請求確定タイミングでおこなわれます。稀に上記の仕様によって費用が重複されて反映されてしまう場合があります。

例)Region Aと記載されていたEC2がCURが更新されたことでRegion Bと変更となった場合に一時的に単一のインスタンスにもかかわらず、Region AとRegion BのEC2が費用として計上され重複し費用がWaveへ反映されてしまうことがある。

上記のようにRipple, Waveで表示される金額に違和感があった際には調査いたしますので、アルファスまでお気軽にご連絡くださいませ。

請求グループの設定と集計:

請求グループに紐づいているAWSアカウント、タグ、AzureサブスクリプションやGoogle Cloudプロジェクトを変更した場合に集計を実施する必要があります。

Waveは最新の集計処理をおこなった時点での請求グループの設定をもとに日々の利用料を更新しています。請求グループの設定を反映させるには集計処理を実施し最新の請求グループの設定をWaveに反映させる必要があります。

UnblendedとTrue unblendedで計算されるサポート費用:

AWS のサポート費用はAWSの利用料に応じて計算されます。なので、Rippleの計算処理によって変動するAWSの利用料に応じたサポート費用を適切に計算する必要があります。

AWSのサポート費用には契約形態によって以下のように分類できます。

AWSサポート費用の分類

Ripple

ペイヤーアカウント単位で計算されるサポート費用

再計算請求データ

Linkedアカウント単位で計算されるサポート費用

再計算請求データ

Resoldサポートのように従量課金と同じタイプで費用計上されるサポート費用

従量課金の費用と同様にRippleの明細に表示されます。*設定で明細から除外することも可能ですので、必要な場合はアルファスサポートチームまでご連絡ください。

上記のAWSの費用はすべて「Unbleded」の利用料をもとに計算されています。

そして、「True unblended」の費用をもとにサポート費用を計算する場合は請求グループの請求書設定を利用する必要があります。

請求グループで計算されるサポート費用は請求グループの計算方法の設定「Unblended」「True unblended」に応じて計算がされるので、AWSの費用をそのまま請求する場合以外は基本的に請求グループの請求書設定で計算されるサポート費用を使用するのを推奨しています。

*請求グループの設定で計算されるサポート費用とAWSから請求される費用の両方を請求すると過剰請求となってしまうので、ご注意ください。

Marketplaceなどの割引適用外サービス:

AWSの再販では契約形態によってMarketplaceなどのように割引対象外のサービスがあります。AWSとの契約を確認したうえで請求の設定をおこなうことをおすすめいたします。

上記の機能を利用することで、サービス単位で適用する割引金額を変更することが可能です。Marketplaceの費用についてはRippleで個別設定での対応になりますので、必要な場合はお手数ですが、アルファスサポートチームまでご連絡いただけますと幸いです。

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