概要
Rippleの利用を開始するにあたりAWSの支払いアカウントでCost and Usage Report(CUR: コスト利用詳細データ)をS3に出力する設定および READ ACCESS 権限を設定いただきます。本ページではその設定方法を記載しています。
作業時間:おおよそ5分ほど
AWS Cost Usage Report は支払いアカウント単位で発行されますので、支払いアカウントの管理権限とCURの設定権限が必要になります。
通常、AWSアカウントを発行したご担当者様やAWSとの契約を担っているご担当者様/企業様が実施できる作業となります。
設定方法
まずはじめに、Rippleにログインする際に使用するルートアカウントのメールアドレスをアルファスにお知らせください。アルファスにてRippleアカウントを作成いたします。
その後、Rippleへのログイン情報を共有いたしますので、ログインしたあとに下記AWSアカウント(ポータル)での作業後、Rippleへコストデータの連携をしていただきます。
AWSの支払いアカウントにログイン
事前にAWSの支払いアカウントにログインしておくことでスムーズに作業が進みます。
Rippleで支払いアカウントを新規登録
Ripple左メニューの「環境設定」>「支払いアカウント設定」をクリック
ページ右上の「+支払いアカウントの追加」をクリック
ポップアップ画面で支払いアカウントのIDとアカウント名を入力の上「アカウントを追加」をクリック
「クロスアカウントセットアップを開始」ボタンをクリック
*CloudFormation をUSリージョン以外でデプロイしたい場合は「CloudFormation の設定方法を選択」で「対象のS3バケットを異なるリージョンに設定する。」を選択してください。
また、API取得により使用できる機能もあるためCloud Formationでの連携を推奨していますが、手動でCURを作成の上情報共有する場合は「マニュアル設定」を選択してください。
AWSアカウントでCloud Formationをデプロイする
2の作業でAWSアカウントのCloud Formationの画面に遷移しているため、内容を確認、ページ下部の項目にチェックを入れ作成します。
テンプレート、スタック名を提供、パラメーター、アクセス許可の各セクションが表示されますが、基本的には編集等をおこなわずに一番下のチェックだけいれてあとは何もせずに右下のスタックの作成をクリック
*2023/12 のAWS CURのUI変更後の場合はロールの選択が追加されていますが、未選択の状態でスタックを作成していただいて問題ありません。Rippleの画面に戻り「権限確認」をクリックする
お疲れさまでした。RippleにCURのデータが自動で取り込まれます。
設定内容を確認する
正しく設定されているか、情報がとれているかは以下のフローで確認が可能です。
Rippleで登録した支払いアカウント情報の詳細を開く
AWSコンソールのCost & Usage Reports メニューでRippleに表示されているレポート名、S3バケットのものが確認できれば作成は完了しています。
登録・作成は完了していてもRippleでデータが取得できるまでには半日ほど時間がかかる場合があります。
請求書作成には請求グループの登録作業が必要となります。以下のページを参考にしてください。
注意点:
操作をしているIAMに権限がないとエラーになる可能性がありますので、エラーが発生した場合には権限をご確認ください(ルートアカウントの場合は問題ありません)
S3のサーバサイド暗号化(SSE-S3)は、Ripple との連携において追加の設定等必要なくご利用頂けます。それ以外の暗号化オプション(SSE-KMS, SSE-C)をご希望の場合には事前にアルファスまでご連絡いただけますと幸いです。
*SSE-KMSを利用する場合にはIAMのポリシー設定でAWS KMSの権限を追加いただく必要があります。